はじめに
2018年6月に私が体験した、精神科病院での医療保護入院の問題について、文章に残させて頂き、それを「人権センターニュース144(2018年12月号)」に掲載して頂いた
認定NPO法人 大阪精神医療人権センター 様に心から 感謝します。
以下 掲載内容 全文です。
精神科病院の現状、医療保護入院の問題、権利擁護活動の必要性 ~実際に入院を強制された経験から~
1)入院に至る経緯
入院前の状況
夫の借金問題、すれ違いからくる積み重なるストレスと、夫側身内との関係のストレスで不眠になりました。
4年前に一人目を妊娠中に結婚し、夫との職場と夫の実家に近い土地へ引っ越してきました。
土地勘も無く知り合いもいません。夫も家に殆ど居ません。車がないと生活ができない田舎暮らしにいきなり移り、何処にも行けず、誰とも話さずの毎日の中、妊娠出産育児となりました。
私が医療保護入院になった時、高齢出産で授かった二人の宝物は、2歳の女の子と1歳になったばかりの男の子。可愛い盛り。
毎日のワンオペ育児は、40歳を過ぎた身体にはとてもハードでしたが(笑)、「子育て自体は疲れるのは当然。子ども達と楽しんでいこう!」と、愛しい子ども達と居ると子どもへの悩みや心配があっても、やっぱりそれは幸せで、子ども達がどんどん成長していくのが寂しく思ってしまう程です。
精神科への通院
そんな気持ちとは裏腹に、夫との関係のすれ違いで眠れない日々が続くと、育児へ体力が追い付かず、子ども達と接していても夫の事を考えては眉間に皺を寄せ、暗くなってしまい、子ども達の前で涙を流してしまう事が多くなってしまいました。
せっかく私を選んで産まれてきてくれたのに、こんなお母さんでゴメンねと、子ども達を幸せにしてあげられるかな?と自信を無くし辛くなってしまいました。
こんな可愛い子ども達との時間、過ぎ去ってしまうと(成長すると)もう二度と戻ってこないのだから、笑顔で接したいと思うのに、それができなくなって、これではいけない。どうにかしなければ。子ども達のために、お母さんが元気にならなくっちゃ!
という藁をも掴む思いで、近くの精神科病院を調べ、足を運びました(精神科病院がどんな所か全く知らず・・・)
その後、その病院へは2回、睡眠導入剤をもらいに女性医師による外来診察を受けに行ったことがあります。